マシニングセンタでの高送り加工のメリット

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高送りとは

高速回転で早送り並のスピードの送り速度で、切込み深さを1ミリ程度で加工していく事。

主にチップ式の工具で、ラジアスミルなどの荒加工が多い。

メリット

加工スピードが速い

  • ラフィングエンドミルに比べて約半分のスピードで加工出来る。
  • 加工現場はスピードが命なので、早く出来るのは良い事ですね。
  • コストが安い。

もし、エンドミルを使用する場合で考えるとエンドミルは、一本の棒材から研磨で削りだしていくので材料費が高くついてしまい、交換する際、ホルダーから取り外して洗浄して、工具長を測る作業がありますので、コスト面と作業効率面で言えばやはり、チップ式の方が安いですね。チップ交換の際は0.03くらいの工具長と工具径の変化はありますが、荒工具として使用して、0.1残しにしておけば、問題は無くて、工具径で言えば、φ0.2ほど小さいのが普通なので、φ40なら40と工具径を登録しておけば、取り代は十分残ります。

チップで簡単交換

チップだけで良い。加工量が多いワーク程、コストが安くなる。

最初の本体だけを買うのが、高いですが、ずっとマガジンに入れて荒工具として汎用的に使い続けていれば、安く済みます。

超硬チップはドラム缶に入れて、後で1kg当たり2000~3000円ほどで売れるので、捨てずに貯めましょう。

注意点

貫通穴は注意

貫通穴で高送りをする際は、最後、抜ける1ミリ手前でビラビラのような板が張り付いているので、ビレて音が悪いので、極力、ビラビラを少なくする為に、最初に、穴をドリルであけてからチップ式の工具で広げるのがお勧め。チップのRもあるので、少し深く+5ミリほど入れておきましょう

穴についてはコチラの記事を参考に👇

サイドロックエンドミルホルダを使用したい

チタンなどの難削材で、ロング波長にしている時は、徐々に抜けてくるので、サイドロックで固定させておくのが、抜けずに済みます。

お勧め工具

鉄系はタンガロイのドゥーフィードがお勧めですね。

チップが表裏が使えて、四角いチップと三角形のチップがありますが、個人的には三角形のチップで、奇数枚取り付ける刃が良いのかと思っています。参考リンクを下記に載せておきます

ALであればタンガロイのTACシリーズがお勧め。

TACはフェイスミルもあるのですが、高送りして、ミーリング加工にも向いているかと思います。

アルミ専用なので、ほとんど、チップ交換せずに、使い回せます。

動画も載せておきます。👇

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