多数個取りでの穴あけ
ここで言う多数個取りの穴あけは、加工精度は無視したもので解説していきます。
バイスで重ねて穴あけ
図1
- 青:ワーク
- 緑:クランプ板
- オレンジ:平行台
バイスで2個くわえて、さらに上からクランプ板で押さえます。
上に押さえるクランプ板で締め付けないと、バイスの力のみでクランプになり、1個しか力がかかってない状態になりますので、上から締める必要があります。
2個目を重ねて置く時は、バイスより少し出るようにします。
そうする事で締め板で締める事が出来ます。
こうする事で、平行だしと、ワークが上に上がる事はありません。
ドリルはチップ式ドリルは使用せず、118°のドリルを使用します。
チップ式のドリルを使うと、丸いキリコが出て、それが、邪魔して、2個目に行くとき、障害になり加工不良になる可能性があります。
図1には無いですが、突き当てを当てると、数量をこなせます。
テーブルで段取り
図2
- 青:ワーク
- 緑:クランプ板
- オレンジ:平行ブロック、突き当て
ロケーションブロックをT溝に入れて、側面に突き当てブロックを設置します。
ロケーションブロックに当てる事で平行を出します。
締め板は間に、入れて2個を共締めする事で、段取り時間を減らせます。
ワークを2個重ねる事が出来たら4個取りが可能になります。
バイスで2個取り
図3
- 青:ワーク
- オレンジ:平行台
2個を同時にバイスでくわえます。
Y原点はバイスの一つは固定側、もう一つは可動側です。
X原点は、図には描いてませんが、突き当てブロックを当てるようにします。
治具に取り付け
図4
- 青:ワーク
- 緑:クランプ板
- オレンジ:治具板
治具板を作成して、バイスに治具を取り付けます。締めると広がるクランプを使ってワークを固定させます。
貫通穴の場合は、治具にドリル穴の逃げを作っておきましょう。
この締めると広がる治具部品は、以下の商品があります。
- イマオのOKバイス
- ナベヤのダブルウェッジクランプ
- ナベヤのローウェッジクランプ
バイスに治具を取り付けて4個取り
図5
- 青:ワーク
- 緑:OKバイス
- オレンジ:六角ボルト
- 肌色:治具板
図1~4の合わせた感じの治具で4個取りになります。
バイスに治具を取り付けてOKバイスを広げてワークを固定させます。
六角ボルトの頭で、ワークを受けて平行を出して、ナットで固定させます。
そうすると平行出しが出来ます。
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