機械加工のドリル穴、H7、タップ加工による不良原因と対策

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穴加工の不良とその原因、対策を僕なりの考えですが紹介します。

思い出した内容や最近失敗したことがあれば、追加していきます。

参考にしてもらえれば、幸いです。

キリ穴の不良

キリ穴の不良
ケース 不良の内容 不良の原因 不良の対策
Φ10キリの穴がΦ10.5になる キリの振れの発生 もみつけを大きくする
Φ100穴径が大きくなる 荒加工で、ラジアスミルで穴を加工時、負荷が大きく品物が動く ラフィングエンドミルで少しづつ穴を大きくした
止まり穴が貫通した
底面が膨らむ
キリの先端深さを理解せず、貫通させてしまった。

似たプログラムを流用

 

工具経路チェックで深さを要確認

面に段差ある座ぐりの深さを間違える 上面(Z0)と一段下がった面(Z-5)に同じ径の座ぐりがあり、両方共に上面(Z0)からの深さであった。 図面に座ぐり深さが違う事を書き込み、プログラム作成をする
5 斜面でキリ穴が曲がり大きくなる 下穴はあいていて、キリで大きくしたが、上面が斜面でキリが曲がって入っていった 斜面の場合、エンドミルを使用。
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H7穴の不良

H7穴の不良
ケース 不良の内容 不良の原因 不良の対策
底面3ミリが公差外れ リーマーの先端遊び部分を考慮しなかった ブローチなら、3ミリ、マシンリーマーなら10ミリほど深く入れる
H7メッキ後公差外れ メッキの、のり具合が大きかった 穴公差の最大に加工

メッキ後にボール盤でリーマーを通す

H7公差外れ チャック、バイスでの締め付けが強く楕円になり、一部、公差が大きくなる 仕上げ前は、バイスを弱く締める
ボーリング加工で線が付く ボーリング加工時に上がる時、Y0.1の逃げる方向が品物に当たり、上に上がっていった為 M19のオリエントをしてみて、刃物の向きをチェックしてみる。
5 仕上げエンドミルで大きくなり公差外れ 仕上げエンドミルで残り0.1にして仕上げた所、なぜか0.12削り過ぎた。 0.1残しから0.05残しにしてから仕上げるようにしました。
仕上げエンドミルで大きくなる エンドミルチャックにゴミが付いていて取り付けた為、エンドミルが振れていて径が大きくなった エンドミルを取り付ける時は、パーツクリーナーで掃除してエアーでキリコを除去する
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タップの不良

タップの不良
ケース 不良の内容 不良の原因 不良の対策
メートル並目ネジを細目ネジで加工 タップ交換時にピッチを確認しなかった 交換時の確認。

特殊工具の管理を識別しておく

M5タップ折れ タップ加工時に、タップが品物から抜ける時、ワークも一緒に上がってしまい折れた。
折れた箇所は薄く長い板での中央部分だった
4隅の角を4ヵ所、締めていたのを中央2か所を増やして、6ヵ所、締める事により、品物の浮き上がりを防止した。
タップ下穴選定ミス M5下穴を5であけてしまった。 再度、下穴をチェック
タップ折れ 表から穴のみをあけて、タップを裏から加工したら折れた。 ポイントタップを使用
5 M2タップ折れ 古いタップを使用した。 新品タップを使用
下穴を最大にする
タップペーストを品物とタップ自体にも塗る。
口元をポイントタップを使用後、スパイラルタップを使う。
SUS用のタップを使用
M3タップ折れ バイスで加工時。貫通時に平行台に干渉し折れた 平行台を厚みが薄いのに変更。
メッキ後にタップが入らない メッキ後、タップ穴が小さくなる 下穴を最大にしておく。

タップをさらい直し

管用タップを深く入れ過ぎた(PT1/4) ショートとロングがありショートのタップでロングの深さまで入れてしまった為、ゲージの切り欠き以上の深さになってしまった。 ショートの深さにプログラムをしておき、加工後、ゲージでチェックし、残りは手でさらうようにした。
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