機械でバリ取り
マシニング
4個以上ある品物は、機械である程度バリ取りをする事を勧めます。
そうすることで手作業を少しでも減らせるからです。マシニングのバリ取りは要するに面取りになると思います。工具が切れなくなるので、返りのバリを最後に棒ヤスリで取るようにします。
- 穴のバリは面取りカッターでC0.3ほど。
- フェイスミルなどの面削り後のバリも面取りカッターで、C0.3ほどで回ります。
- エンドミルで側面を削る時は、角に線状にバリが出るので、プログラムが面倒ですが角部をR0.5ほどするとバリが出なくなります。
上の図のようなバリ取りツールをバネ式の工具に取り付ける事によりバリ取り出来るようになります。
参考サイト:動画YouTube
コーナーRを付ける
エンドミルで外周加工をする時、コーナーRを0.5ほど付けるとバリが出ません。
R0.5以上にすると図面指示とは違う物を作ってしまい、R0.5以下ですとバリが残ってしまいます。
R0.5が糸面取り程度のバリ取りになります。
C面取りを入れると返りのバリがでてしまうので、やはりRがいいですね。
プログラムでコーナーRを入れてやってみてください。
面取り加工をするタイミング
面取りをするとバリは無くせますが、面取りを入れるタイミングは、荒加工→面取り→仕上げ
にします。そうする事で、返りのバリを仕上げエンドミルなどでなくす事が出来るからです。
nachiのバリレスシリーズ
ナチにバリレスシリーズにエンドミル、ドリル、タップがあります。
これは使った事がありませんが、他のサイトの投稿によると評価する人がいました。
ボール盤
穴の面取りは、ボール盤に面取り工具を取り付けてやるときれいに仕上がります。
ただ、小さい品物は上手に手で固定出来ずにボール盤の勢いに負けて品物が動いてしまう事があります。
旋盤
汎用旋盤を使っている職人さんが、紙ヤスリをワークに当ててバリを取っているのをみた事があるのですが、マネしてやってみたら熱くて火傷しそうでした。マネはしたくないバリ取り方法です。
棒ヤスリを当てている事もみた事ありますが、やはりマネしない方がいいでしょうね。回転してるのでケガの元です。
電動工具
グラインダー
グラインダでバリ取りは出来ます。
ワークに大きなバリがある時やワークが大きい時はグラインダーで取ると便利です。
変えのディスクも種類が多いのですが、羽状になっている物を勧めます。
パワーがあるので、バリ取りするつもりでC0.5くらい出来てしまいます。
バリ取りする時は、グラインダーの角度を30度、45度、60度の3回に分けて行うと返りのバリが出にくいです。
ベルトサンダー
簡単に言えば紙ヤスリが回転する電動道具です。ベルトの粒度は〇番と選べたと思います。
上の写真のベントサンダーを使う時は、黒皮の切断面で品数が多い時に使用するといいです。
手で持つタイプのベルトサンダーは、100Vのコンセントで使用できる為、便利です。
使っていくとベルトがほつれて、糸くずが出て、糸が先端のベアリング部分に入り込み回転を阻害するので、こまめに交換していく必要があります。
卓上面取り機
四角い形状限定。面取りの大きさをダイヤルで調節出来ます。
面取り兼ねたバリ取り機械です。
電動ドリル
アイリスオーヤマ 充電式 電動ドライバー 10.8V バッテリー・充電器付 軽量&スピード調節機能 DIY初心者でも使いやすい JCD28 【10.8V共通バッテリーシリーズ】
面取りドリルを取り付けて穴のバリ取りをします。
手作業の道具
棒ヤスリ
SUN UP ダイヤモンドヤスリ 3本組 チタンコーティング 金属 棒ヤスリ 140mm
ヤスリの形や大きさが様々あります。丸い棒ヤスリ、四角いヤスリなどあり、形状に合わせて使い分けましょう。
くるくるリーマー
ホーザン(HOZAN) バリ取りナイフ 鉄鋼用(黒色/片刃)/プラスチック用(銀色/両刃)/万能型(黒色/両刃) 替刃各1本付 K-35
先端ブレードを走らせてバリを取ります。丸や四角い形状なんでも出来ます。
摩耗したら先端のブレードを交換します。
カウンターシンク
穴のバリ取り道具です。取っ手を持ちグルグル回す事で穴のバリを取ります。
写真の軸芯がずれているのはクランクリーマーという名前です。
軸芯がずれている方が、回しやすいですね。
空圧面取り機
チップ式のエアー式。カプラがあれば接続して、エアー圧で回転する工具。C1を作成する時に個人的に使っていました。局面などで、機械で面取りしにくい時、これを使用するといいです。
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