エンドミルの摩耗
次の3つの解説をします。
- 荒のラフィングエンドミルの摩耗
- 仕上げエンドミルの摩耗
- 3枚刃エンドミルの使用性の高さ。
荒のラフィングの摩耗
- ラフィングの摩耗は見た目、すぐ分かる。刃が欠けているからです。
- 音が大きくなり、変わったと思ったら、エンドミルを見て摩耗具合を確認してみましょう。
- 先端より少し上がった所が摩耗しやすい。
理由は、恐らくだが、切削時に下部と上部のキリコのが中間部分に来てしまい、排出しにくい所なのかなと思う。 - 基本的に4枚刃で1、2枚目の刃の摩耗が大きくて3,4枚目の刃の摩耗は小さい事が多い。
- 荒用エンドミルは、例えば深さ20あるワークを10ミリづつ削るので、先端10ミリは減るが首側の上部の刃は、ほとんど使用しない事が多いので、送りを落として、一気に20深さにして、エンドミル刃の長さの上部まで、使った方が、よい気がします。
仕上げエンドミル
- 仕上げエンドミルの摩耗具合は、見た目は分からない事が多いです。
- 摩耗の調べ方の判断基準は以下の2つ
- 爪を刃に当てて滑らせてみて引っかかりがあるか?
- 仕上がり面が綺麗か?バリが大きく出てないか?
- 仕上げのエンドミルの摩耗があり切れ味が無くなってしまったら、捨てずにアラ加工用のエンドみるとして使い回す事も出来ます
3枚刃エンドミルの使用性
上記に書いたように、仕上げのエンドミルが切れなくなれば荒のエンドミルとして使用する事が可能な訳ですが、その使用性としては3枚刃のエンドミルが良いです。理由は、荒でも仕上げでも使えるエンドミルだからです。3枚刃は、奇数刃で共振によるビレを防止して、4枚刃よりポケットが広くてキリコの逃げがあるので、荒加工にも向いている工具です。構造的に強くバランスが取れています。
3枚刃を荒と仕上げに使う時は、5本くらい購入しといた方がいいですね。
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研磨
- 再研磨によってエンドミルは、使い回しが可能になります。
- 研磨は、先端カットか径を小さくするか、その両方にするかになります。
- 先端をカットすると有効長さが短くなります。
- 径を小さくすると、工具登録時に、測定した径を入力しなければなりません。
- 小径エンドミルは買った方が安かったりします。
再研磨不可能
再研磨の回数が多いと径が小さくなり過ぎて研磨不可能となります。
その場合は、エンドミルを破棄するのが普通です。超硬エンドミルは、キリコ業者が1kg当たり2500~3000円で買い取ってくれます。捨てずに、ペール缶などに入れておきましょう。
または、治具のピンに使用したり、小径であれば、タップやキリが折れた時に、除去用の工具として使用するのもいいかもしれませんね。
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