エンドミル径の選び方・使い方

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エンドミルの使い方

基本的にエンドミルは側面加工に適しており、ドリルのように突く加工は不向きです。突く時は送りを落としましょう。

荒加工は0.1残しでラフィングエンドミルを使用し、仕上げは4枚刃を使うのが一般的ですね。

エンドミル径の選び方

エンドミル径の選び方は加工内容によって選びます。

穴や溝の一回り小さい径を選びます

例えば14座ぐり9穴で9穴をキリであけてエンドミルで14に広げるとします。その時はφ9より小さい8エンドミルを使用します。6エンドミルでもいいのですが、径が大きい方が剛性が強いので8にします。10エンドミルを使用すると、穴に入る時に切削送りになり、加工時間がかかるのと、キリコが絡まりやすくなります。

一本に絞る

これは僕のやり方なのですが、用意する工具本数を出来るだけ少なくするようにする為に、エンドミルを一本か2本で全工程を加工するようにします。

例えば以下の表のような加工でエンドミルを使うとします。

1工程 2工程 3工程
使用するエンドミル φ8 φ10 φ12
加工内容 側面削り長さ決め 12H7 16溝幅加工

この場合、一番小さいφ8エンドミルだけを用意して、1~3工程を加工します。そうする事でφ10とφ12のエンドミルを用意しなくて済みます。

1本だけ使用するので摩耗してしまいます。そこで、エンドミルの刃の有効長さを利用して刃の長さ全体が摩耗するように工夫します。
1工程の側面削りは、エンドミルの有効長さ分、深く入れて刃の先端は当たらないようにします。
2工程はヘリカル切削で刃先だけ摩耗するようにします。
3工程は、Zを2回に分けて深さを入れていたのを1回にして、送りを半分にする事で刃の首元も当たるようにします。 といった具合ですね。

もし3工程で有効深さが足りない時は、10エンドミルを使い、12エンドミルは用意しません。

荒工具

エンドミルの摩耗、交換が多いのは荒のラフィングエンドミルなので、それはチップ式のエンドミルやラジアスミル、コロミルなどに変えて、出来るだけチップ式を使うようにします。チップの方が経済的で本体は高いのですが、チップだけで言えば、普通のエンドミルを使うより1/5~1/10に経費を削減出来ますし、回転、送りが速いので加工時間が早いですね。ただ、しっかりとした段取りで少しづつ削らないとワークが吹っ飛びます。

荒のチップ式工具は常にATCの中に入れておき、固定工具として使用するのがいいです。

タンガロイの工具は荒には良いと思います。

ポケット加工

ポケット加工においてもドリルで穴あけをしてエンドミルやチップ式工具が早送りで入る落下点を作ってから広げていきます。出来るだけ大きな穴をあけてしまいましょう。

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