マシニングとフライスの違い
フライスについて
汎用フライス盤は、ドリルやエンドミル、フェイスミルの工具を取り付け、XYZをハンドル操作で手動または半自動で動かして、固定されたワークを削ります。
固定の仕方は、ほとんど万力のバイスです。
工具交換は手で取り付け、取り外しを1個づつ行います。
削る時は、表示されているXYZの位置のカウンターを見ながら寸法になるように削ります。
マシニングについて
マシニングとは、数値制御装置とフライスが合体したものと思ってもらえばいい。
数値制御とはパソコンみたいなもので、数値を入力すると、それに従って動いてくれる。
基本的にバイスでワークを固定させて削るのは同じだが、なにより一番、違うのは、ATC機能です
ATCとは自動工具交換の事で、プログラムのメモリー運転またはMDIで呼び出して、取り付いている工具を交換する事です。
自動工具交換をする事により、連続して、加工が出来て、人が付いていなくても、機械が動きます。うまくいけば夜間運転が可能になります。
フライスとマシニングの違い
ATC 自動工具交換
マシニングはフライスにない、ATCがあり、そのためのマガジンボックスがあります。
マガジンボックスは、工具をマシニングの機械内に収納するポケットの事です。
マガジンボックスがある為に、隣接工具の干渉距離が決められていますがフライスは、径が大きなフェイスミルでも取り付ける事が可能です。
カバー、ドア付き
フライスは、カバーやドアが無い為に、加工時にキリコが機械の外に飛んでいきます。個人で自作でカバーを作ったりしてますね。マシニングの機械はほとんど、カバーやドアはあります。
カバーが無いフライスは、例えば5mほどの材料でも置く事が出来ますよね。隣の機械とかで干渉物がなければ、ですが。
カバーが無いフライスは、ケガや事故が起こる事があります。
円弧切削
フライスは基本的にXYZ軸を一方向づつ、動かすのに対して、マシニングはXYZ軸同時に動かす事が可能で曲面形状の加工が出来ます。その為、円弧切削のように、回ったりするのは、フライスは出来ません。(出来るのもありますが、基本的には、一方向のみ。)
回転数
フライスは回転数は1000~5000回転くらいですが、マシニングは5000~20000回転ほど出来ます。
連続加工
マシニングはインデックステーブルを置いたり、パレットチェンジャー付きでしたら、パレチェンで連続加工が可能です。フライスでしたら、手動で動かす円テーブルを設置してメモリを見て動かすしかないです。
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