立型
立型マシニングの特徴
主軸の向きが垂直(地面に対して縦向き)に取り付けられているマシニング。
構造や操作は汎用フライス盤と似ています。
図面とワークの座標の相対関係(XとY)が同じなので、分かりやすさがあります。ワークを上から見た時と図面(正面図、側面図など)の位置が一致する。Zは主軸かテーブルが上下する。
動きXとYは、①テーブル駆動型と②主軸頭駆動型があります。Zは共通して上下運動のみ。
①テーブル駆動型は、主軸はXYは固定されたままで、テーブルがXY移動します。
②主軸頭駆動型は、Xは主軸ヘッドが動きテーブルがY方向動きます。
門型マシニングも主軸頭駆動型になります。
立型はバイス仕事が主です。
横型
主軸の向きが平行(地面に対して横向き)に取り付けられているマシニング。
特徴としては、
- 立型よりドリルの穴あけ時はキリコの排出がよい。
- 立型より座標XYの認識しにくさがある。
- 回転テーブルを使い、90度のイケールを取り付ける事で多数個取りや連続加工が出来る。
- 斜め加工が出来る
- テーブルに干渉しない工具の長さが必要。
- 大きなバイスは使いにくいが小さなバイスなら良し
- しっかりとした段取りが必要。
下図のように、段取りでは、キリ穴(黒)は特にそうですが、横から押されるので、テーブル上(黄色)にブロック(赤)を置いてワーク(青)が動かないようにする工夫が必要です。
五軸マシニング
XYZ軸の3軸に加えて、テーブル回転、主軸の傾きによって5面を加工する事が出来る。
特徴としては、ボールエンドを使ってインペラやプロペラ形状の部品を作成出来ます。局面形状を作りやすいです。専用のCADの習得が必要になります。
長いボールエンドミルを使わず短いボールエンドミルを使う事が出来ます。
5面同時加工がワンチャックで出来るので、5面加工後、残り一面を(バイスでくわえていた面など)削る事で、2工程で済ませる事が出来る。
複合旋盤
複合旋盤は5軸マシニングと似て非なる存在です。
大きな違いは、複合旋盤はテーブル回転が速く出来きて、ターニング加工(立旋盤)が出来ます。
5軸マシニングはテーブル回転は角度出しの位置決めのみ使います。(例えば0度90度180度270度とか)
その為、複合旋盤のテーブルは主に円形状。四角もありますが、パレットチェンジで使い分けをする事があります。
5軸は、主に四角いテーブル、円テーブルもありますが、それぞれ干渉距離を短くするのに、よいテーブルを使い分けるようにします。
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