多台持ちとは
一人複数台の機械を扱う事を言います。
マシニングやNC旋盤では、一人の作業者が一台の機械を動かしながら2台目、3台目を動かしていく。
日勤と夜勤で、繰り返し品を加工する作業する時に、やっていた時もあります。
会社として、推奨する事が多いが、短所もあるので、長所と短所を紹介していきます。
多台持ちの長所
- 一人が休んでも他の人が出来る
- 生産量や仕事の変化に応じた人員配置が出来る。
- 複数人の目による改善が期待出来る
一人が休んでも他の人が出来る
コロナや急な使用で作業者が休んでしまう事があります。
そんな時、代打バッターとして、別の人が、その人の穴埋めをする事が出来る為、仕事が遅れず済みます。
生産量や仕事の変化に応じた人員配置が出来る
忙しさや暇になる時は、時期によって違いがあります。
忙しい時は、猫の手も借りたいほどでしたら、やはり、人が足りないと感じてしまいます。
逆に人が多く暇な時は、やる事がなくなり、作業効率も下がってしまうので、仕事がある部署へ応援しに行くと一日が暇にならずに済みます。
複数人の目による改善が期待出来る
一人の作業者だけでしたら、おかしいと思える所がきずかなくても、別の人の視点から見たら、こうしたらもっと良くなるというのは出てきます。
それによって、作業効率がアップする事もあると思います
多台持ちの短所
ケンカが起きる
相性もあると思いますが、仲良くやっているペアを見たことがありません。
プライベートでは仲良く出来るかもしれませんが、仕事を一緒にやるとなると、職人さん気質もあったりして、うまくいかない事がほとんどだと思います。
何か失敗したり、こだわる所が違うと、ケンカが起きやすいものです。
責任の所在
失敗したときは、いつ、だれが、何をしたかと原因を追究されます。
その時、共同作業をしていると、どっちの責任になるかと、責任の擦り付け合いが起きたりします。
はっきりと記録が残っていて、責任の所在が分かっていたらいいのですが、分かっていないとき、原因が不明な内容の失敗が起きてしまいます。
教育する必要がある
出来る人が、出来ない人に教えるという時間と労力が必要になります。
それも、相性ですが、相性よく、お互い心地よくというのは少ない気がしています。
教える側が偉くて、教わる側が低姿勢になる傾向があるので、パワハラに思う部下もいるかと思います。
実際に教えて、それが、完璧にすべて覚えて同じようにマネ出来るようになるまで、時間がかかります。何か手順書的なものを作ると便利かと思います。
申し送り
欠勤時や、引継ぎするときは、申し送りをします。
何をどこまでやったか、を明確にしておきましょう。
出来れば、紙に書いて申し送るのがいいかと思います。
不良が多くなる。
別の人が作業して、連絡不足であったりしたとき、申し送りが不十分であったりしたりで、不良が起きてしまう事があります。
一人の作業者であれば、何をどこまでやったかの全体を知る事が出来ますが、キチンと共有した情報を与えて、また、受け取らなければ、不良に元になります。
単品があるとやりにくい
同じ品物の繰り返しであれば、内容が分かりやすいのですが、一品料理品であれば、手間暇時間がかかって、作業効率が落ちます。
自分が担当する仕事が遅くなる
欠勤者の穴埋めなどで、欠勤者の作業をするときは、自分の本来もつ仕事が出来なくなります。
相手のお仕事は進みますが、自分のお仕事は、遅くなってしまいます。
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