マシニングのクーラントを解説!濃度、泡立ち、メーカーは?

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クーラントについて

クーラントは水溶性で、ペール官などで、原液の油に水で20倍に薄めて使用する。何倍に薄めるかはメーカーによって違う。

最初にペール缶などに水を入れてから、切削油を入れるのが一般的です。
逆に切削液を入れてから水を足すと能力が半減以下になそうです。

ちょっと大変ですが、水を先に入れてから、切削油を足して、棒でかき混ぜましょう。

濃度

濃度は、その切削液の缶に何倍で水で薄めるか書いてあります。

濃度計は、主に2種類あり電池式でデジタル表示されるタイプと濃度を色合いでメモリで読み取るタイプとあります。どちらも測定部分に一滴垂らして測ります。測定器は終わった後、掃除しましょう。

機械内のクーラントが濃ければ、薄めに足して、薄ければ、濃くしてクーラントの濃度を推奨する濃度に合わせます。

適切な濃度でないと、切削がうまくいかず、タップが折れたりします。

泡立ち

泡立ちは、長時間、切削液を出し続けていると起きます。

泡で、キリコが上がってきたり、上昇した所から切削液が漏れたりします。

その為、泡を消す消泡剤というのを使用して泡を消します。量はほんのキャップ一杯くらいで済みます。それはメーカーによりけりです。

信越化学が、扱っています。使用している切削油との相性もあるので商社と相談して決めるといいでしょう。

メーカー

ユシローケン:硬い加工には良いのかなと個人的には思っています

ミクロカット:安いのが特徴。切削液の交換時は他の切削液と混ぜてもよいらしい

ナショナル貿易:値段が高い。

交換時期

一年に一回、切削液を全て交換します。
クーラントが減ったタイミングに交換した方がいいです。
クーラントタンクの残り容量とドラム缶200ℓが入る事を確認しときましょう。

直接ドラム缶に入るエアー式のポンプを買うのがいいかと思います。
吸入・吐出があり、両方出来るのは約30万しますが、吸入のみなら約7万です。
参考にアクアシステムのエアバキューム

年に一回交換しないでおくと、切削液が腐っていき、臭いが発生します。
臭いは、酸素の泡を入れる事で消す事が出来ますが、根本的な解決はされていないので交換しましょう。

切削液を長く使うためにオイルスキマーという掃除する装置があるので載せておきます。

クーラントに悪影響な事

基本的にクーラントオイルは、他のものと混ぜないようにするのが基本です。

  • タップ油、タップペーストと混ざる(他のオイルと混ざる。)
  • パーツクリーナーや洗浄液などと混ざる。
  • 濃度管理をしない。
  • 温度管理されてない。
  • 年一回以上交換してない。定期的な掃除をしてない。
  • 臭くなっても放置。菌が繁殖しやすい。
  • 鋳物が多い。
  • 消泡剤を多量に入れる。(少量でよい)
  • タンク内が少量だと、切削液の出が悪くなります。

ノズルの向きの調節

先端ノズルの向きや圧をリモコンで操作してコントロールして、刃先に当たるようにしたり、キリコを除去するノズルがありましたので、紹介しておきます。

YouTube動画で見るのが早くて分かりやすいと思うので載せておきます。

切削油の問題点

手が荒れる

切削液の相性が悪いと手が荒れる人もいます。対策としては、切削液の種類を変える。切削液を入れ替える。手袋作業にするとあります。

煙が出る

超硬工具で回転数が速いと、切削時に煙が発生します。扉を開けると、煙が直撃します。

対策はミストレーサを取り付ける。切削油を変える。(商社と相談)近くに換気扇を付ける。マスクをする。

クーラントのMコード

Mコード 意味
M8 クーラントを出す
M9 クーラントストップ
M51 スルークーラント(マザック)
M131 スルークーラント(マザック)
M101~M105 スルークーラントの圧が1MPa~5MPa(マザック)

※スルークーラントのMコードはメーカーによって違います。

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