丸物加工
バイスで段取り
バイスで段取りすると、面削り、穴あけが可能になります。
ただし、バイスの口が開く大きさに限ります。
段取り方法は、別の記事の「Vブロックで丸物の加工」と「バイス2個で丸物を加工」で紹介してありますので、参考にして下さい。ちなみに、バイスでの加工は荒加工のみにした方がいいです。
商品動画は以下の2つ
ベースで段取り
ベースで段取りは、バイスを外したテーブルの状態か、バイスの上にベース治具を置いた状態になります。
品物をベースの上に置いて、上面をプレーンクランプで締めます。
その為、上面を削る事は出来ません。穴加工は出来ます。貫通させたい時は、ブロックの上に品物をのせてベースとの間に、隙間を作りましょう。
マグネットで段取り
磁力によって、品物をマグネットテーブルにくっつけて加工を行います。
問題点は2点
- SUSやALはマグネットがつかない。
- 電源コードを機械内に入れるので、扉が閉められない。
段取りの強さはマグネットテーブルにくっついている面積が大きいほど強くなります。
面加工は出来ます。穴あけ加工で貫通させたい場合、ブロックで底上げしましょう。
タッチセンサーを当てるのは、磁力が切れてる時にしましょう。
マグネットテーブルは、円形状でなくても、端面があれば、円弧形状の品物も加工出来ます。
段取り的に弱いと思う場合は、XとYの2方向に2個づつ計4個のブロックを突き当てておきましょう。
ナベヤでマグネットチャックという商品があります。
エアーで吸い付かせる
品物の形状に合わせて掘り込みを作り、エアーで、吸い付かせて品物を固定します。
よい説明がないのですが、コチラの動画で、治具を品物と思ってみてくれたら少しは分かるかと思います。
加工は面削り。穴加工は、底面に当たるので貫通穴は出来ません。
外形加工:円状にする
円の外形形状は、バイスでは不可能な為、旋盤でやるのが最もいいです。
マシニングでは段取り次第で出来ますので、そのやり方をいくつか紹介します。
インデックスを使う
インデックステーブルを回転させながら、主軸はエンドミルを回転させて、外形を作成します。
エンドミルのアプローチ点は、先にフラットドリルなどであけておきましょう。
段取りは、品物に座ぐり穴やタップ穴があれば、そこに入る治具を作りインデックステーブルに取り付けます。品物が治具に縫い付けられて、治具はインデックステーブルに固定される状態です。
品物に縫い付ける穴がない場合は、旋盤のように、チャックをインデックステーブルに取り付けて、外形加工します。この際、外形をチャックのつかんでいる爪の部分は加工出来ないので、2工程に分けて表が終わったら、裏をやります。内径をチャックでつかめれば1工程で終わります。
バイスとチャックを使う
これはバイスの口金の開く範囲の大きさに限る方法になります。
材料を四角にして、バイスのつかみ代も付けた材料にします。
1工程はバイスで四角をつかみ、上面を丸にします。
2工程は、反転させて丸をチャックでつかみ、バイスのつかんでいた部分を削り飛ばします。
ベースを使う
上記の「バイスとチャックを使う」方法はバイスの口金が開く大きさに限られましたが、それ以上の大きさの場合はベースを使用します。上記と同様に四角い材料から丸にします。
中央に穴がある場合
ドーナツ🍩形状であれば、外側をクランプして、中央の穴をあけます。
次にベースにおいて、中央穴部分をクランプして、外側を加工します。
板の四つ角をクランプかバイスで加えて穴加工
あけた穴を内側からクランプし外周加工
中央に穴が無い場合
ベースの上に置いて、外側をクランプして締め変えながら加工します。
φ200以下であれば、片側半分外側をクランプして、もう半分側を円弧に加工します。加工後、円弧になった所をクランプし、反対側のクランプを外して反対側も円弧にします。
φ200以上であれば、1/4づつ上記のやり方で、4回に分けてやりましょう。
①治具ベースに四角材を置き4つ角をクランプして穴加工後、片側クランプ
②円弧に加工
③反対側クランプ後、円弧加工
ラフィングで締め板に干渉しないように切りましょう。
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