マシニングで丸物加工と円加工してみる。

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丸物加工

バイスで段取り

バイスで段取りすると、面削り、穴あけが可能になります。

ただし、バイスの口が開く大きさに限ります。

段取り方法は、別の記事の「Vブロックで丸物の加工」と「バイス2個で丸物を加工」で紹介してありますので、参考にして下さい。ちなみに、バイスでの加工は荒加工のみにした方がいいです。

商品動画は以下の2つ

  • ベンリーバイス という商品がありました。
  • ドーナツ形状でしたら次のような商品もYouTubeで紹介されてました

ベースで段取り

ベースで段取りは、バイスを外したテーブルの状態か、バイスの上にベース治具を置いた状態になります。

品物をベースの上に置いて、上面をプレーンクランプで締めます。

その為、上面を削る事は出来ません。穴加工は出来ます。貫通させたい時は、ブロックの上に品物をのせてベースとの間に、隙間を作りましょう。

マグネットで段取り

磁力によって、品物をマグネットテーブルにくっつけて加工を行います。

問題点は2点

  • SUSやALはマグネットがつかない。
  • 電源コードを機械内に入れるので、扉が閉められない。

段取りの強さはマグネットテーブルにくっついている面積が大きいほど強くなります。

面加工は出来ます。穴あけ加工で貫通させたい場合、ブロックで底上げしましょう。

タッチセンサーを当てるのは、磁力が切れてる時にしましょう。

マグネットテーブルは、円形状でなくても、端面があれば、円弧形状の品物も加工出来ます。

段取り的に弱いと思う場合は、XとYの2方向に2個づつ計4個のブロックを突き当てておきましょう。

ナベヤでマグネットチャックという商品があります。

エアーで吸い付かせる

品物の形状に合わせて掘り込みを作り、エアーで、吸い付かせて品物を固定します。

よい説明がないのですが、コチラの動画で、治具を品物と思ってみてくれたら少しは分かるかと思います。

加工は面削り。穴加工は、底面に当たるので貫通穴は出来ません。

外形加工:円状にする

円の外形形状は、バイスでは不可能な為、旋盤でやるのが最もいいです。

マシニングでは段取り次第で出来ますので、そのやり方をいくつか紹介します。

インデックスを使う

インデックステーブルを回転させながら、主軸はエンドミルを回転させて、外形を作成します。

エンドミルのアプローチ点は、先にフラットドリルなどであけておきましょう。

段取りは、品物に座ぐり穴やタップ穴があれば、そこに入る治具を作りインデックステーブルに取り付けます。品物が治具に縫い付けられて、治具はインデックステーブルに固定される状態です。

品物に縫い付ける穴がない場合は、旋盤のように、チャックをインデックステーブルに取り付けて、外形加工します。この際、外形をチャックのつかんでいる爪の部分は加工出来ないので、2工程に分けて表が終わったら、裏をやります。内径をチャックでつかめれば1工程で終わります。

バイスとチャックを使う

これはバイスの口金の開く範囲の大きさに限る方法になります。

材料を四角にして、バイスのつかみ代も付けた材料にします。

1工程はバイスで四角をつかみ、上面を丸にします。

2工程は、反転させて丸をチャックでつかみ、バイスのつかんでいた部分を削り飛ばします。

ベースを使う

上記の「バイスとチャックを使う」方法はバイスの口金が開く大きさに限られましたが、それ以上の大きさの場合はベースを使用します。上記と同様に四角い材料から丸にします。

中央に穴がある場合

ドーナツ🍩形状であれば、外側をクランプして、中央の穴をあけます。

次にベースにおいて、中央穴部分をクランプして、外側を加工します。

板の四つ角をクランプかバイスで加えて穴加工

あけた穴を内側からクランプし外周加工

 

中央に穴が無い場合

ベースの上に置いて、外側をクランプして締め変えながら加工します。

φ200以下であれば、片側半分外側をクランプして、もう半分側を円弧に加工します。加工後、円弧になった所をクランプし、反対側のクランプを外して反対側も円弧にします。

φ200以上であれば、1/4づつ上記のやり方で、4回に分けてやりましょう。

①治具ベースに四角材を置き4つ角をクランプして穴加工後、片側クランプ 

②円弧に加工

③反対側クランプ後、円弧加工

ラフィングで締め板に干渉しないように切りましょう。

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