マシニングのワーク芯出し平行だし方法

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芯出しについて

芯出しは、段取りする時に時間がかかってしまう。キチンと芯が出てないと、削れなかったり、1工程とのズレが出てしまったりしてしまうので、芯出しは重要な段取りです。この記事は一個物~多数個の物、形状は四角、丸物、異形と色々なやり方を紹介します。参考にして下さい。

バイスと突き当て

バイスで通り出し時の各形状の評価
四角 異形
段取り
コメント 早くて簡単 Vブロックなど必要 形状に合わせた治具が必要

四角い形状ならバイスでやるのが一番いいです。バイス固定側に当てれば、自然と通りは出ます。

さらに突き当てを当てる事でX方向も決まります。

丸や異形もバイスで、出来なくはないのですが、やり方を工夫しないとダメですね。。

 

通りだしピン

ピンで通り出し時の各形状の評価
四角 異形
段取り
コメント 長手方向に2点。 90°の位置に2点 形状に合わせた位置

四角なら3点、丸なら2点、異形は3点、突き当てるようにすると、通り出しは楽に出ます。

精度が必要な場合は、ピンに当てて締めた後、ピックで通りを見ましょう。

ピンとワークの間にシムが入らないようにします。

締めると、通りが少しズレるので、軽く締めて通りをピックで出してから、本締めします。

段取りは、テーブル上か、治具になります。

 

ワークにピンを差す

このやり方はリーマー穴がある時に限ります。リーマー穴でなくても、穴が2か所あいてれば出来ますが、リーマー穴の方がやりやすさはあります。1工程で、通りだし用の小さな穴をあけてそこから、通りを出し後に穴を本来の寸法にしてもいいですね。

ピンを差さなくても、穴から芯を出して、ピックで見てもいいです。

 

ケガキ針

ケガキで通り出し時の各形状の評価
四角 異形
段取り
コメント 出来るがやる必要なし 一番長い所にけがく

四角や丸は、けがく必要がない。出来るが、時間の無駄、作業の無駄になります。

けがく時は、通りだし出来やすい位置で、一番距離が長い所にアオタックを塗り、ケガキ針で線を入れます。やり方は線が見えればいいので0.1ミリくらいづつZを下げて、XかYをずらして、線が入るまで下げていきます。もちろん、青タンが乾いてからになります。夏場は3分くらいで乾きますが、冬は5分くらいかなと思います。バネ式のケガキ針を使うといいですが、工具交換時に、針がエアー圧で抜け落ちる時があります。

バネ式の針かどうか、分かりませんが、ミスミにもあった物を載せておきます。

 

サシで見てセット

サシで通り出し時の各形状の評価
四角 異形
段取り ×
コメント 一応、出来る 出来ない 形状次第

サシでやる場合は、荒引に限る。四角い形状を一列に並べて段取りする時、便利です。

サシは300ミリをよく使用していました。

捨て削り

黒皮、丸、異形で2工程がある時は、捨て削りをしておけば、そこから、原点と通りだしをします。

削って所は、客先や設計に確認しときます。

出来るだけ距離を長くて削ります。

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