両面テープを使う時
キズ不可だったり平行度が必要な時や一定の厚みが必要な時に使用します。
アルミが多いです。自重がある大きな材料より小さな材料の時に両面テープを使う事が多いです。
- 形状が複雑でバイスで掴み難い。
- 円盤形状、三角形状など。
- バイスで噛むと潰れてしまう
- 薄い板
やり方
これは僕なりのやり方なので参考程度にして下さい。
バイスやチャックで荒加工と中引き
最初に、荒加工で片面0.2残しにします。(荒1)
バイスやチャックでの締め付けは強くしておきます。
クランプフリーな時と強く締めた時の曲がりを上面ピックで端と中央を見ます。
それによって取り代を決めてもよいです。
これは曲がりは覚悟でやります。
心配なら0.3残しにします。
同じく、反対面も0.2残しにします。(荒2)
上記と同じ作業をします。
また反転し、0.1残しにします。(中引き1)
極力、最小限の力でクランプにします。バイスなら当たる程度。
手で押して動かないか確認します。
上面ピックで走らせます。
中央が凹んでいたり凸になってたりします。弓状になっているのが普通です。
また反転して0.1残しにします。中引き2
上記と同じ作業をします。
ベース治具で仕上げ
- ワークを載せれる大きさの板をバイスやベース上でクランプしてフェイスミルでセルフカットします。
- セルフカットした板は、エアーでキレイにして、ウエスで拭き取り、素手でキレイにします。
- セルフカットした板に両面テープを貼り付けます。
- 両面テープを剥がす時、重なったり、ねじれたりしたら、貼り直します。
- 両面テープはワーク裏全面が張り付くように貼ります。
- 特にワークが小さいと動く可能性があるので、たくさん貼り付けます。
- 手で切るとテープが捩れてしまうのでハサミがいいです。
- テープ切断場所がワークの外側になるようにします。ねじれた所がワークの上に載らないようにする為。
- ワークを載せます。指で軽く押して動かない事を確認します。
- 強く押すとワークが動き、両面テープがねじれてしまいます。
- ピックテスターで上面を走らせます。
- 中央が凸か凹の形状になっていると思います。
- 両端4か所が同じ値になってなければ、ゴミを噛んでいる可能性があります。
- 高い所をZ原点にします。
- もし低い所をZ0にしたら、削りすぎてしまう可能性があるからです。
- 加工は0.1残りの所を0.03ミリづつ3回加工してみます。
- オフセットでZを0.06→0.03→0にします。
- 0.03→0時はオーバーライドで回転を1割早くして、送りを1割下げます。そうする事でキレイな仕上がり面になります。
- 新品チップやエンドミルを使用します。
- 古いチップやエンドミルは、押し付けて加工するので、動いたり、熱変形します。
- 反転させて同様の作業を裏面も行います。
- Z原点は、そのまま使えます。
平行台とバイスをくっ付ける
量産品で、バイスを使用しパラレルブロックを使う時に、両面テープで貼り付けます。
そうする事で、パラレルブロックが動かずに済みます。
違う方法としては、マグネット付きのパラレルブロックを使う。
パラレルブロックの間にバネを入れる。などあります。
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