もみつけって何?
キリで穴あけをする前に、加工面に深さ2ミリほどのポンチをうつ事により、ドリルが真っすぐに入るガイド的に役割をします。
もみつける事でしっかりとした位置決めと垂直な穴をあける事が出来ます。
位置決め精度は機械精度にもよりますが、だいたいは0.02くらいは出るかと思います。
もし、もみつける事をしなければ、ドリルが加工面に当たった時、暴れてしまい、径が大きくなったり、穴が曲がってしまったりします。
もみつけ方法
もみつけ方法は、決まりはないのですが、僕個人的な方法は、φ6のスポットドリルの先端角90度のを使用しています。突き出し長さは30くらい出しています。
M5までなら、もみつけ+面取りも兼ねてφ5.4くらいのもみつけをします。深さでは2.7ですね。
大きなキリ穴(φ20以上)は、φ2.0くらい(深さ1.0)にしています。
径が大きくなるほど、大きなセンタリングにした方がいいと思います。
条件的には1500回転、送り0.1くらいです。
深い所にもみつけしなければならない時は、突き出しを長くします。その時は、振れたり、折れやすいので90度のスポットより径が太いセンタードリルを使用します。長いスポットドリルは先端が欠けました。送りも0.03くらいにして遅くします。F30くらいかと思います。
黒皮面や斜面がある場合は、フラットドリルやエンドミルで加工面を平らにしてからモミツケをして、ドリルで穴あけをします。例えば10キリ穴であれば、9.5フラットドリルで2ミリ削ってもみつけ後に10キリで穴あけします。
センタードリルはどこのメーカーでもいいのですが、ヤマワのを載せておきます。
もみつけ工具
スポットドリル
先端角が90度あるを使用します。もみつけと同時に面取りも出来ます。
先端にR0.3くらいになっています。
上の写真の右側のがスポットドリルですね。
センタードリル
先端3ミリほどがストレートになっていて、強度的に強いです。
上の写真の左側のがセンタドリルですね。
チップ式
チップ式は、富士元(ナイスカット)があります。
30度、45度、60度があったかと思います。
センタリングと面取りを同時に出来ます。
もみつけしない時
加工面が削ってあり(黒皮でない状態)前提で、超硬工具を使用する時は、もみつけしなくても良いです。Uドリルやカムドリルなどは、もみつけなしです。
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