ツールの名称
BT,BBT,HSK
BT(BBT)30 | BT(BBT)40 | HSK | BT(BBT)50 | |
大きさ | 小 | 中 | 中 | 大 |
強さ(剛性) | 弱 | 中 | 中~強 | 強 |
- 表にあるようにツールは大きく分けてBT(BBT)30,40,50とHSKに分類されます。
- 数値が大きいほど、ホルダーが大きくなり、強度的に強くなります。
- BTとBBTの違いは、BTは円錐形状のテーパー面を引っ張る力でツールを固定させます。
BBTはテーパー面に加えて、ツールのツバの部分を密着させる事により強度を増します。 - HSKは、BBT40とBBT50の間くらいの強さです。大きさはBBT40くらい。2万回転くらいの回転数であっても問題ないツールです。
プルスタッドボルト
プルスタッドボルトは扱うメーカーや大きさによって違います。
同じプルスタッドボルトで使えるマシニングもありますが、ヤマザキマザックは専用のプルスタッドボルトしか使う事が出来ません。
また、センタースルーをする場合は専用のプルスタッドボルトを使います。@中心に穴があいています。
ツールの種類
ドリルチャック
ドリルチャックは、主に二種類あります。
コレットで掴むのと爪で掴むタイプです。
コレット式
ドリルをコレットに入れて、コレットの締め付けにより、ドリルを固定させます。(下の写真参照)
コレットサイズ別になっていて、だいたいは、φ12までのシャンクをコレットサイズ別で掴む事が出来ます。φ12までは、だいたいサイズ別にφ1~φ3、φ3~φ6・・・と、3ミリづつくらいです。
つかめるサイズは、コレットに印字されています。
大(φ12~)以上のコレットサイズを超えるシャンク径は、さらに大きいドリルチャックとコレットを買うしかないです。逆に小さいφ1以下などでも、つかめるコレットがない場合も同様です。
コレットサイズにより、エンドミルや面取りなどを掴む事も出来ます。
センタースルーをする場合はセンタースルー用のコレットを使う事で工具先端から切削液が出ます。そうでないコレットを使うと、コレットの割れ目部分から切削液が出ます。
メーカーはユキワがよいかと思います。
商品紹介
爪タイプ
ドリルを掴む3つの爪があり、締めてドリルを掴みます。(下記の写真参考)
ホルダーの下部の滑り止めがある所を掴み回します。上の部分は、固定されて、回す事が出来ません。ある程度、締めた後は、片手で、下の部分を、もう片手で上の部分を掴んでしっかりと回らなくなるまで締めます。素手より、滑り止めがある手袋を使って締めるとより強い力で締める事が出来ます。
モールステーパーシャンク
ホルダー中心に穴が空いていて、穴奥が、凹んでいる。ドリルの方はシャンク先が凸形状になって繋ぎ合わせす事が出来ます。
手ではめ込んだだけでは、弱いので、手袋をしてドリルを掴んで、プルスタッド側を木材などを置いて、叩いて、強くはめ込みます。しっかりと刺さってないと、工具交換の際、エアーの勢いで工具が抜け落ちます。
ホルダーと工具を外す時は、金属製の直角三角形状の楔形状をホルダーと工具の隙間に入れて、ハンマーで、その楔を叩いて外します。外す時は、工具が勢いよく飛びます。
ドリルのシャンク部の先端形状から「たけのこドリル」という人もいました。
モールステーパーシャンクの大きなものは、間につなぎ(ソケット)をかませる事で一回り小さなドリルをはめ込む事が出来ます。逆に小さなモーレステーパーシャンクに大きななドリルをつける事は出来ません。間にはめるものを、ソケットやスリーブといったりします。
リーマーもモーレステーパーシャンクに取り付ける事は出来るものもありますが、芯が安定しないので、お勧めしません。リーマーを取り付ける時は、主軸に付けて、リーマーの首元の円筒部をピックで振れ回してみます。芯が0.05以上ずれていたら、リーマーを外して180度向きを変えて取り付けてみましょう。
タッパー
これもタッパーを買えば、一つのタッパーと多数のサイズ別コレットで決まったサイズまでならコレットを変える事で加工出来ます。
タッパーサイズとコレットサイズはカタログを見て確認します。
メーカーはタッパーの工具はカトーしか使った事がないです。
商品紹介
カトウ工機 (KATO) タップコレット TC412 M16
ミーリングチャック
エンドミルや面取り、ラジアスミルなどをコレットに入れて、ホルダーに入れて回してコレットの締め付けにより工具を固定させます。コレットはセンタースルー用とそうでないのがあります。
回すのは、ホルダーにある切り欠き部に、半円状の輪の先にある爪を引っかけて回します。
若干、バネのようになっているので、軽くしめると戻りますので強く締めます。
下の写真はコレットです。ドリルやエンドミルを掴みます。
商品紹介
K-Gualda社製 BT40-DCM32-105L ミーリングチャック本体
サイドロックホルダ
サイドロックホルダは、ホルダ側面を2か所のボルトで締めて、工具を固定させるのが特徴です。
ミーリングチャックより強く固定出来る為、加工中、徐々に工具が抜けていく事がないので、荒加工や負荷が大きい加工には向いています。
ドリル
チップ式や先端交換式ドリルは、円筒シャンク部分が平削りしてあり、サイドロックホルダーのボルトで締めて固定出来るようになっています。
工具のシャンク長さが、ホルダーに入る長さ以上になっているか、
ネジ止めする位置が、工具にの平削りに当たるか、をカタログで確認しときましょう。
お勧めメーカーはBIGです。
商品紹介
日研工作所 2LOCKサイドロックホルダ(ドリル用) NBT40-SL32C-90
エンドミル
サイドロックでエンドミルを固定させる事も出来ます。
ただし、円筒シャンクではなく、平削りのエンドミルや工具になります。
平削りされてない場合は、グラインダで、円筒部を削って平らにして、ボルトが平行に当たるようにします。
アーバー
フェイスミル用、ラジアスミル用などがあります。
専用工具なので、それのみだけの取り付けになる事が多いですが、アーバー(ツール)と工具の型が凹凸が合う形状になっているので、しっかりと固定されて強いです。
ボーリングバー
ボーリングバーはホルダーと工具が一体物と、ホルダーと工具がサイズ別で取り付け取り外しが出来るものがあります。
ホルダーと工具が一体物でも先端の棒の部分を交換する事で径が変えられるものもあります。
ホルダーと工具が別の物は、エンドミルチャックなどにボーリングバーを取り付けるものもあります。
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